検索力ってどうよ?

2006PCカンファレンスについての感想&意見を書きました。別サイトですが「Edu*Web」という情報教育系サイトにアップしています。よろしければごらんください。

教科書からではなく実体験で学んでほしい

カンファレンスの分科会では、検索について発表された方が私以外にもおられました。特に八王子の先生方がされていた発表は、検索力の調査のみならず、学習者に渡す教科書を実際に作られていて、その真剣度というか熱意を強く感じました。いろんな人が少しでも検索について考えてもらえるとうれしいですね。

このサイトを見た同僚いわく「もっと具体例を出して説明していかないと、多くの教師にとってピンと来ないのではないか」とのこと。確かに多くの教師に伝えていくには、教科書や参考文献のようなメディアで具体例を示していく形がいいのかもしれません。でも私個人としては、そのやり方はあってもいいけれども、ベストなのかどうか・・・という思いがあります。

認識も技術も知識も様々な教師に対して効果的に何かを伝えるには、確かに教科書的なものはベストでしょう。でも、教材を配布してしまうと、結局はその枠からはみ出しにくくなるんじゃないかという懸念があるのです。

ひとつは情報の鮮度の問題です。知識や操作方法の解説は古くなりますし、常識だってがらっと変わっていくのがネットの世界です。(あるかどうかは不明ですが)改訂版を読み続けるか、何らかの形で自分でアップデートしていかなければならないのが、ネットにまつわる知識です。

もうひとつは、ネットに対する認識、検索に対する考え方は、正解がひとつではないということです。私は発表で検索エンジンの比較の例を出しましたが、そのことを「検索エンジンを使い分けましょう」という主張だと捉えた方もあったかと思います。私自身は主張にするつもりまではなかったのですが、「検索エンジンの使い分けだけでは情報リテラシーとして不十分」とか「Googleに頼らない新たな検索手段の模索」とか、様々な意見が質疑の時間で出ました。こんなふうに、どうすべきか、という意見は多様であり(その瞬間瞬間で現実的な手を打ちながらも)考え続けていくべきことなのです。

その意味でも、教科書から得られる固定的な知識としてではなく、実体験を伴う思考の一連の流れとして、検索やネットについて教師は学んでいってほしいと思うのです。現実は教科書の中ではなく、ネットの世界にあるのですから。学習者に教えるときも、教科書から現実へ目を向けるよう促していくべきではないでしょうか。

ネットと検索というテーマは、何も情報教育者だけの問題ではありません。これからの社会に深く関わるテーマであるからこそ、誰もが常に頭の隅に留めておくべきことだと思います。もはや、苦手だから、教科書がないから、などといって避けて良いものではないと思うのです。

私が「とにかく楽しんで使ってみてください」と最後に言ったのは、自分自身の身近な問題として捉えてほしいという思いからに他なりません。それは、現実を自分の目できちんと捉え、新しい領域にチャレンジしていくことこそ、今の教師に求められることだと思うからでもあります。

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