検索力ってどうよ?

5. 検索力ってどうよ、の理由(予稿第5章)

検索力は個人差が非常に大きく、検索下手な人はネットリテラシーも高くない。それが私の実感です。いま検索力をある程度持っている人は、書籍や人からの情報をきっかけに、インターネットを通して実践の中で学び経験を積んだ人たちです。学ぶ気もなく漫然とインターネットに接している人は、いつまでたっても検索力はつきませんし、インターネットを有効に活用できないのでその利用体験も豊かになりません。それどころか、誤った情報を盲信して煽動される危険性もあります。

学校を離れると「教えてもらう」機会は減ります。めまぐるしく変わるインターネットの世界では、自分から情報を取り入れて実践していく意識がないと、検索力を含めたリテラシーは相対的に下がっていきます。自分で能動的にスキルを高めていくしかないとなれば、教育にできることは何があるでしょうか。今しか役立たない付け焼き刃の知識ではなく、これからも学んでいくために必要な根本的な知識を身につけてもらうこと。私はそれが情報教育のひとつの役割だと考えています。

今後いっそうインターネット上の情報量は増加し、検索サービスの種類も形も多様化していくことでしょう。そんな中で必要なのは、表層的なアプリケーションの操作方法ではありません。自分がどんな世界からどんなフィルタをかけて情報を引き出しているのかを自覚し、状況に応じて適切に情報を評価・行動していくこと。それが教育で習得を目指すべき検索力ではないかと思います。検索は簡単でも単純でもありません。自分自身の検索力も顧みつつ、検索力と情報教育について考えてみませんか。

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