検索力ってどうよ?

「正しい情報」って何ですか?

さらに言えば「教師の隠し持っている正解を学習者に当てさせるような調べ学習」では、インターネットを使った調べものの特性は生きません。ほとんど意味がない、と強く言ってもいいでしょう。

「太陽はどの方角から昇るかを調べましょう」というタスクがあったとして、書物からその答えを導くのに必要なことは、正確な記述がなされている書物を探すことです。教科書はその典型です。権威のある百科事典もいいかもしれません。本当にその情報が確かであるかどうかは、簡単には調べられません。教師や社会のお墨付きがあるものが「正しい」と考えるのが早道です。

サイトで言えば、情報量が多いとか、プロっぽいデザインであるとか、有名な人や会社が制作・運営している、といった要素が判断基準となるでしょうか。怪しげな個人ブログの情報は参考にしてはいけません。2ちゃんねるなど問題外です。だから「このサイトで学習者に調べさせよう」となったりするのではないでしょうか。

サイト内検索の仕方や、サイトそのものに慣れる目的ならともかく、インターネット上の膨大な情報を検索して答えを見つけるような活動であれば、次々と湧いてくる情報を適切に価値判断することが、何より重要になります。「正解」というもの自体、教室活動において教師が設定したゲームのゴールにすぎません。

インターネットでの調べ学習で、学習者に何を探させていますか。「正しい」ではなく「適切な」情報を探すのだということを、十分にふまえたうえで活動を組み立てていますか。情報リテラシーの育成とは切っても切れない活動であるからこそ、調べ学習は再考される必要があると私は思います。

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