検索力ってどうよ?

ネットを理解しなければ検索力はつかない

検索サービスの使い方は、単純に言えば「検索キーワードを考えて入力し検索ボタンを押す」だけです。ですがこの「検索キーワード」を考えつくのは非常に難しい作業です。欲しい検索結果が返ってこない場合の多くは、この検索キーワードがまずいか、検索条件(and検索やor検索の指定や、他のキーワードとの組み合わせ)がまずいか、のどちらかでしょう。

確かに、検索を何度も繰り返すことで学習していくことはあります。時間が経つにつれ、自然に適切な検索キーワードを使えるようになる、という側面もあります。でも慣れだけではないのです。検索対象であるネット上の情報は、どのような形をしていてどう並んでいるか、それを理解することが不可欠なのです。それは辞書や辞典の使い方をマスターするのと全く同じことです。

発表で私は「大学生はひととおり検索ができるというが、検索力のある人から見れば、普通の大学生の検索力など全くダメ」という趣旨の話をしました。この話に頷いてくださった方もおられました。私は検索力がある方ではないと思っていますし、上には上がいてキリがないというのは事実です。しかし、ある人が検索をうまく使えているかどうかは、検索力を十分持っている人でなければ判断しにくい、というものです。少なくとも、検索の際に選択肢をいくつも用意している自覚のない人は、検索上手ではないと思います。そして多くの大学生は、そういうレベルではないでしょうか。

検索力をつけるための教育は、ネットそのものを理解するための教育に他なりません。そう考えると、所詮慣れだなどと言って学習者を放置するのではなく、検索力の育成にもう少し時間をかけるという選択肢も出てくるのではないでしょうか。ただ漫然とたまにネットを使うぐらいでネットの理解が十分なら、こんな話は問題にならないはずですし、教えるのに困るということもないはずですから。

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