前回の記事では、ブログが個人サイトのひとつの形になってきていることに触れました。授業で「ホームページを作ろう!」と呼びかける前に、こうした個人サイトのいまの姿を意識しておかなければ、完成図や目標を学習者と共有することが難しくなります。
ここまで、段組みやカラムといったレイアウト面の変遷について言及してきましたが、大切なことはレイアウトだけではありません。ブログの機能であるコメントやトラックバックなどによって、閲覧者がサイトに自分の痕跡を残すことが身近になったことは、非常に大きなことです。サイトを作るのは運営者だけではない、閲覧者もまたそのサイトの作り手であるという現象が、個人サイトで普通のことになったのです。
コメントの書き込みならば古くから掲示板(BBS)があったじゃないか、と思われる方もいらっしゃるでしょう。確かにそうですが、掲示板とブログのコメントでは相違点も多くあります。簡単に言ってしまえば、掲示板は場の共有的な意味合いが強いですが、ブログは文章に対する意見の連鎖の色が強い、というものです。
また、ブログはシステムが背後にあることから、既存のサービスを利用する形でサイトを作成します。手打ちでもソフトを使っても自分でイチから組み上げるのは当たり前だった個人サイトの歴史において、ブログの流行は大きな転換期です。「作る」ことと「利用する」ことの境界は曖昧になりました。これは、授業でホームページを作ることの意味にも大きく関わってくることではないでしょうか。
こうしたことについてもう少し詳しく、ブログをテーマとした別の話題で、今後も引き続き書いていきたいと思います。
個人サイトの「かたち」の変遷 | 2005-07-22
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