インターネットの面白さの要素として「検索」という行為が挙げられる、と私は常日頃思っています。同感という方も少なくないのではないでしょうか。
みなさんもご存知のように、インターネット上の無数のホームページは、リンクというつながりのシステムによって相互に結びついているわけです。とあるホームページが必ず他のホームページとつながっているから、私たちはリンクをたどって各々へ到達することができる、というようにも言えます。
しかし、ただリンクをたどっていくだけでは、短時間で希望の情報にたどりつくのは難しいでしょう。そこで活用されるのが検索です。特定の言葉に関連するホームページをリストアップすることができるこのシステムは、いわば事典の索引のようなものですが、インターネットは本のように一元的に情報が管理・整理されているのではありません。世界中の人たちが発する様々なつぶやきが、正しいか正しくないか、面白いかつまらないか、新しいか古いかを問わず混沌とした状態で存在しているのがインターネットです。検索することで、私たちはその混沌の世界の一端を眺めることができるのです。
前置きが長くなりましたが、検索エンジンであるGoogleを使って、欲しい情報を効率良く手に入れる方法を解説した「ググる」という本があります。具体的な目的例を挙げながらテクニックを解説するものですが、この本は知識として有益なだけではありません。インターネット上の情報の存在の仕方とはいかなるものなのか?という、非常に興味深い現象に気づくきっかけを与えてくれる本なのです。
一例を紹介します。NHKドラマ「ちゅらさん」等でおなじみの女優「国仲涼子」について調べたい時、「国中涼子」という変換違いの言葉で検索せよ、というテクニックです。これは、一般の個人が発信している情報には間違いも少なくなく、またそんな情報の中にこそレアで有益なものがある、というインターネットの玉石混淆の側面をよく表しているといえるでしょう。ぜひ他の事例も本で確認してみてください。検索の技術は、必ず役立ちしかも面白いものですしね。
なお類書に「グーグる!」というものがあります。発売時期、タイトル、装丁等非常に似ていますが、こちらは「ググる」にあるような「ネットの情報の存在の仕方への考察」は少ないように思います。テクニック紹介だけを求めるなら両者に大きな差はありませんが、本としての深みの観点から私は「ググる」をお勧めします。
ネットを味わうためのオススメの一冊 | 2005-07-29
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