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PCC参加記(2)教育現場にパラダイムシフトを

私は、情報教育のカンファレンスに遠くから足を運ぶ人たちの多くは、日々の自己の授業実践を内省し成長しようとしている人で、教師中心主義からのパラダイムシフトが可能な状態にある(あるいは既にシフトしている)人たちではないかと思っていました。しかし今回の参加で、パラダイムシフトの必要性すら認識していないような人たちが少なくない、ということを痛感したのです。

パラダイムシフトを前提とした発表や、パラダイムシフトの重要性を間接的に促すような発表は、どれも会場の多くの人たちには届いていないような雰囲気がありました。その意味すらわからない、という感じです。丁寧にオブラートに包んだ提案は表層に対する無意味な質問攻めを受け、具体的な実践例やノウハウばかりが要求されるのが現状。これでは発表者があまりに報われないように思いました。

私がことさらにパラダイムシフトを強調するのは、社会が変わってきているのに教育が変わらないではすまされない、と思っているからです。これまでに例を見ない事件を子どもたちが起こすようになったのは、何もITやインターネットが子どもを悪魔に変えたからではありません。子どもたちが表現できるメディア(メール・掲示板・チャットなど)が増え、そして多様化してきています。それが社会の様々な要因と絡み合うことで、昔はないことになっていた、あるいは大人たちが隠し無視してきた教育のひずみが、新しいメディアの上に表出してきただけのことだと思うのです。つまり、子どもたちが教育のひずみを指摘しているということ。ひずみ自体は昔からあったけれども、今それがやっと見えるようになってきた、ということです。

事件が起こる原因はメディアではなく教育のひずみ。そう考えるならば、何よりも変わらなければならないのは教育であり、授業であり教師です。そこには、先のパラダイムの問題が関係しているのではないでしょうか。教育とは無名化された一様な学習者への知識の詰め込みである、という考えでは子どもたちの心を育てることはできない。そう私は感じています。(続く)

PCカンファレンス2005 参加記 | 2005-08-09

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