情報教育というテーマそのものではないですが、教育機関はウェブでどのように情報を発信していくべきかについて書かれた良書があります。「誰でも簡単にできる学校Webサイト活用法」(石塚丈晴・堀田龍也 著)です。
構成としては、前半は学校Webサイトに対する考察、後半はソフトの紹介も含めた活用ノウハウの紹介といった感じです。ウェブ制作側の知識がある私にとっては、学校のWebサイトの活用の現状報告が非常に参考になりました。特にこの本で紹介されている全日本小学校ホームページ大賞(J-KIDS大賞)というアワードの方針は大変意義深いです。一部の進んだ学校を奨励するだけでなく、あくまで全国の学校Webサイトの向上に寄与できるよう考えられたこのアワードは、この本共々、学校社会とウェブを考える良い指標になると思います。
この本は主に広報係としてのWebサイトについて詳しく書かれていますが、学校教育とウェブを密接に結びつけるには、学校教育にデジタルメディアを積極的に使っていく、情報機器の活用を前提に授業を豊かにしていく試みが不可欠でしょう。ウェブサイトのために**をする、という姿勢では、忙しい教育現場では割けるエネルギーにも限界があります。また教育の中身はお粗末でもウェブサイトの紹介記事は立派に、というわけにはいきません。毎日の活動のなかで情報機器を活用し、その延長としてウェブサイトも充実するというのが望ましい形だと思います。豊かな教育のために情報機器に何ができるか、そんなことを逆から考える意味でも、この本は良いきっかけになるのではないでしょうか。
ネットを味わうためのオススメの一冊 | 2005-08-28
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