インターネットを検索して欲しい情報を手に入れるという作業は、今や私たちの日常で当たり前になりつつあります。今までは調べものというと、図書館や本屋に足を運んで取っ替え引っ替え本を読みあさることでした。インターネットを使えば、とても気軽に調べものができます。キーワードを考えて入力し、それに関連するサイトを見て回れば、ものによっては数分で情報が得られます。
コンピューターとネット環境さえあれば調べものができるのですから、それが学校教育に活用されるのも頷けます。構内や近所に立派な図書館がなくてもいいですし、移動の手間や時間制限もなく、他の利用者の目を気にすることもありません。しかし、こうしたメリットにばかりに目を奪われているのではいけないでしょう。インターネットで調べものをするには、図書館でのそれとは大きく異なる点があります。
インターネットにおける情報の特徴は、何といっても「発信の敷居が低い」ということにあります。あくまで既存のメディアと比較したレベルでの話ですが、誰でも簡単にネットで情報発信できる、ということです。そのため、ネットの情報には以下のような特徴が挙げられます。
順番に、もう少し具体的に考えていきましょう。まず「情報が整理されていない」ということです。
ネット上の情報の多くはサイトに記載される形で存在していますが、このサイトというものは基本的に点在する形をとっていて、てんでバラバラに世界に散っています。点在するサイトをつなぐのがリンクであり、関連するサイト同士が自主的にリンクでつながる(サイトを紹介する)ことで、サイトからサイトへ移動して情報を探していくことが可能なのです。
しかしリンクを辿っていくだけでは非効率的です。欲しい情報が掲載されたサイトに、もしどのサイトもリンクを張っていないとなれば、そこには辿り着けません。張ってあったとしてもごくわずかなサイトしかないとなると、やはり辿り着ける可能性は低くなります。
そこで使われるのが、Yahoo!やGoogleなどの検索サイトです。インターネットの無数のサイトの情報をデータベース化し、検索サイトで入力されたキーワードに関連すると思われるサイトを、だーっとリストアップしてくれるサービスです。リストから関連サイトに直接アクセスできるため、サイトを辿っていく手間を軽減できるわけです。
教育に携わる人が知っておかなければならないことは、検索サイトでキーワードを入力して検索する、という行為は特別なことであるということです。国語辞典の使い方をレクチャーする授業があるように、図書館の使い方を研修で習うように、検索の仕方もきちんと教える必要があるということです。
キーワードは自分で考えなければなりません。自分の知りたいことは何かを明確にし、それが説明されている文章を想像し、そこで使われている言葉や表現を推測する必要があるのです。これは、口で言う以上に高度な作業です。このような考え方で調べものをするは、今のところネットのキーワード検索ぐらいです。言わなくても誰でもできる、というのは乱暴です。
ネットを自在に使いこなしている人は検索の仕方が上手、と言い換えても大筋正しいでしょう。統一された索引のようなものが存在しないのが、ネットの情報の存在の仕方の特徴です。ある程度の水準の検索技術を身につけることは、調べ学習のみならず、ネット社会で生きるための重要なスキルです。まずはそのことを十分に理解したうえで、調べ学習の下準備を始めてください。
なお、具体的な技術論は「ググる」などを参考にするといいでしょう。次回も引き続き、ネットの情報の整理について考えていきます。
「ネットで調べ学習」で大切なこと | 2005-09-24
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