PCカンファレンス2007 「ひとつ下のプレゼン。」発表資料

発表日時と場所

2007年08月04日 09:30〜10:00 北海道大学学術交流会館第3会議室にて

*同カンファレンスでは、02日 18:15〜20:00のイブニングトークでもセッションを行います。こちらは、教師の役割を考えると言うワークショップのようなものです。

イブニングトークでのセッションおよび分科会発表は無事終了しました。ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。

資料等のダウンロード

予稿(PCC2007論文集収録のもの)PDF

当日使用したスライド(PDF)

当日お話するために用意した原稿(PDF)

ご意見・ご感想など

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ご参加いただいたみなさまへ(感謝の思いとあとがき)

朝早く雨の降りしきるなか、分科会のセッションに参加していただいた方、本当にありがとうございました。立ち見だった方は申し訳ありませんでしたが、予想以上に多くの方にご参加いただけたこと、たいへん嬉しく思っています。スライドと発表用原稿(ほぼ当日の口頭内容と同じです)を公開しておりますので、もし必要であればご参照ください。またご都合でご参加いただけなかった方も、ご興味がおありでしたらどうぞ。質問等も受け付けます。

当日のセッションでは、みなさんの温かいまなざしを感じることができ、心地よくスムーズにお話することができたと感じています。特に言い切れなかったことは、今回に関してはありません。

セッションの中でも少し触れましたが、今回のカンファレンスの他の分科会で、私は様々なハッピーな体験をすることができました。それが今回使用したスライドや発表内容に直接的に影響しています。例えば、ロボット教育に関して発表された佐藤正範さんからは「自己の体験をポジティブに語ることの大切さ」を、映像吹き替えのWebアプリについて発表された谷内正裕さんからは「シンプルかつスマートな語りのエッセンス」を、IT動物園の発表をされた大橋裕太郎さんからは「スライドのスタイリッシュな色遣いのヒント」をいただき、前日明け方まで発表資料や内容を修正する作業を行いました。それが良い結果に結びついていたのでしたら、こうした発表者のハッピーなプレゼンのおかげにほかなりません。

いただいた三つの質問に関しては、時間内でうまくお答えできなかった面がありますので、蛇足かもしれませんが以下に簡単に整理しておきます。

最初の質問は、自分のスタイルを出す自信がない学習者や、自分のスタイルが何なのかピンと来ない学習者の場合は?というものだったかと思います。

表現することの敷居を下げるというのは、教育に関わる全ての人がやっていくべきことのように思います。学会などでもサポートしてあげるべきでしょう。チャレンジを推奨し、良い面を褒め、うまくいかなかった点をいっしょに分析して次に生かす。そんな取り組みを日常的にしていけば、学習者の気持ちが変わる可能性は十分あると思います。また、スタイルというのは本人の内面から生まれるのみでなく、他の人の実演に感銘を受けるというケースもあるでしょう。プレゼンをする立場である私たちが、魅力的なプレゼンの例を体現する気持ちでチャレンジしていくことが重要です。これは、子どもに明るい未来の具体像、夢を見せるということと本質はつながっているように思います。

2つ目の質問は、私が提示したプレゼンの定義である「伝え、動かす」の対象はそれぞれ幅のある解釈ができる、というご指摘でした。それは本当にそうで、質問である「授業・教師という文脈で考える場合」のそれですが、教師によって様々であってほしいというのが私の回答でした。これは、前日のイブニングトークでお聞きした話を持ってきたもので、ここでもまさにハッピーなプレゼンの影響が出ています。

ただし、教師はその答えを自分なりに持っておくべきだと思いますし、常に意識すべきだと考えています。教育によって人をどう育てたいかというテーマは、全ての教育の中心であり、それがなければ教育用ロボットと同じです。機会があれば、それぞれの教育関係者のそうした思いをお聞きしたいものですね。

なお、質問の前振りにあった、こうした分科会の発表ではプレゼンでディスカッションを起こさせる形になっているかという問題提起や、授業における教師のプレゼンは一方通行ではなく、学習者とのコラボレーションの側面があるという話は、非常に面白い論点だと思います。ぜひみなさんの実戦の中で取り上げ、またこういう場でプレゼンして還元していただけたらと思いますし、私も頭に置いておこうと思います。

最後の質問は、実はこれまでよくお聞きする、実践のための具体的なヒントの提供という問題でした。確かに日々の業務で忙しい教師にとって、いきなり「自分で1から考えて道具を選べ」という要求は酷な部分があるかと思います。

しかし、何か用意されてしまうとそれより前は自分で考えにくくなる、という面があるように思います。現実と理想のバランスとでも言いましょうか。でもできれば、自由な発想を持つためのトレーニングだと思って、教育関係者にはチャレンジしていただきたいというのが私の本音です。私が教師をする時は、そこをチャレンジするのが最大の楽しみですので、ぜひみなさんもそこを楽しんでください。

2番目の質問の回答で、観劇においては役者と客のコミュニケーションが演目の質を決めるとお話しました。芝居と授業は一見関係ないような感じがしますが、どんなものも何かしら結びつけることは可能だと思います。これもトレーニングのようなものですが、日頃から私は違う概念同士をくっつける遊びをしてきました。教育のクリエイティブに必要な要素だと私は考えています。

私は天の邪鬼ですので、すぐに別案を考えたがります。こっちじゃ何故ダメなんだ?と言ってしまいます。悪影響を先に考えがちだったり、チャレンジより安全を選びがちというのは、教師にとって良い面もありますが、逆にそれが足枷となって、子どもたちの自由な発想に気づけない、という面もあるように思います。迷った時は冒険するほうを取る、あるいは日常のささいなことにちょっとだけ冒険するなど、許容値を広げるような心がけが思わぬ気づきを生むことがあると私は思います。

来年も機会があれば、ぜひ何かのプレゼンをさせていただけたらと思っています。みなさんとは1年後にまたお会いできるかもしれません。その際は、もっとハッピーなプレゼンを提供できるプレゼンターになっていたいと思いますし、みなさんも別の分科会でハッピーなプレゼンを提供して、全体をハッピーにしていけたら最高ですね。今回のセッションが、その第一歩になればと思います。本当にどうもありがとうございました。

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