コンピューターとマジにつきあう日々。
2007.07.28 12:10 am
Web標準の日々での棚橋弘季さんのセッション「Contextual Design 経験デザインへの人類学的アプローチ」のレポートです。
このセッション当たりから疲れがモロに出てきて、座って聴いているのにも関わらず集中力が途切れがちに。いかんなぁ、もう学生時代には戻れない(笑)
棚橋さんのセッションは、デザインに対するアプローチの歴史的変遷をアカデミックに解説していくことから始まりました。大学とかのデザインの授業を聴いているような感じ。
D.A.ノーマンの紹介に続き、ジェームズ・ギブソンにもちらっと言及されました。ギブソンといえばアフォーダンス。私は大学院時代にアフォーダンスにハマっていた時期がありまして(今考えるとどんな横道だよって感じですが)、概念をきちんと理解するのは難しいんですけど、アフォーダンスの本はぜひみなさんも読まれることをオススメします。佐々木正人さんの「アフォーダンス 〜新しい認知の理論」や「レイアウトの法則 〜アートとアフォーダンス」など、きっと刺激を受けると思いますよ。
後半はプロダクトデザインの実例を挙げながら、観察の大切さと難しさの話などを。ただ、前半で時間をとられすぎたのか、後半部分の展開が速すぎてちょっと残念でした。前後半それぞれに面白い話だと思いますので、どちらか一方を時間を使ってやるのもいいでしょうし、2つやるなら後半部分に時間をより割く方が良かったかな、と感じました。
ところで、冒頭で棚橋さんは「デザインを考えるとき、Webだけを考えるのではダメ」という話をされていましたが、これは本当にそう思いますね。他のメディアやプロダクトのデザインから学べることも数多くありますし、世の中の全てがデザインと関係がある、といってもいいと思います。上で紹介したような本は、デザインのTipsが載っているわけではないですが、デザインとは何かという根本的な部分での刺激を与えてくれるものです。
それなのに、デザインは表面的なビジュアルデザインのこと、みたいな話をするデザイナーさんが結構いたりするので、がっかりすることもしばしば。単にPhotoshopの技術を磨けばいいってもんじゃありません。デザインを世に示す人がそんなことでどうするのって。棚橋さんの活動をきっかけに、デザインを深く学ぼうとする人が一人でも増えると良いなぁと思ったのでした。
category: セミナー
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