コンピューターとマジにつきあう日々。
2007.09.28 11:47 pm
「DESIGN WORKS 2」読了。クリエイターのインタビュー集で、これから業界を目指す人向けの本です(それにしても注釈が基本的すぎてちょっと鬱陶しい気がしますが)。
いくつかグッとくる考え方や発言があったのですが、ブルーマークの菊池敦己さんの言葉をご紹介。菊池さんは、すごい仕事をしている人たちに共通しているところはと聞かれて「やりたいことじゃなくて、やるべきだと思ってることをやってる」と答えています。おお、なるほど。
エンジャパンが爆笑問題をキャストに起用して「転職は慎重に」というコピーを出してましたよね。あのコピーが効くっていうのは、逆説的に「(エンジャパンも含め)転職斡旋企業は転職への良いイメージを過度に打ち出している」ことを表してると思うんです。もっと言えば「好きじゃない仕事なんかしなくていい」とさえ言ってるようなイメージ。
入社後3年以内に辞める新入社員が何割とかいう話を聞きますが、菊池さんは「そもそも仕事というものは辛いもの」「何か代償を払ってそれに対して対価をもらうんであって、ただ楽しむためにやるんだったらそれはお金を払ってやりなさい」と言っています。好きなことと仕事を一致させるのは相当大変なことだと。
みんなが自分の好きなことだけやっていては、社会は回りません。誰だって嫌いな仕事はあります。自分の嫌いな仕事を回避できる状況があるとすれば、その仕事を自分以外の誰かがやってくれているから。その状況を作り出せる人は、ごくわずかな選ばれし者だと思います。好きな仕事で凡人をはるかに超えるアウトプットを生み出せるような人。
好きなことを仕事にするのが悪いことだとは思いません。私自身もそれを目指しているところがあるからです。ただし忘れてはいけないのは、自分がしなかった仕事をしてくれる他の誰かに対しして敬意を持つこと、そして自分の仕事に責任を持つこと、ではないかと。好きか嫌いかは自分の中の問題。でも仕事は自分以外の誰かも関わる問題。誰かのことを考えることが、敬意であり責任であるように思います。それをクリアした上での話なら、そこには「好き」や「やりたい」以上の理由があるのではないでしょうか。
category: 社会
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