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コンピューターとマジにつきあう日々。

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続・デザイナーとは何をする人なのか?

2007.12.28 12:22 am

なんかいろいろ盛り上がってるみたいです。

前回「デザイナーとは何をする人なのか?」という話を書いたのは、この一連の流れとは全然違うブログの記事が発端でした。でも時を同じくして似たような話題で盛り上がっているので、いろいろ読んでみて思ったことを。ということで微妙な続編スタート。

まず、「ホームページを作る人のネタ帳」のYamadaさんと、「DESIGN IT! w/LOVE」の棚橋さん(hirokiさん)との意見の違い(に見えるもの)は、既存のビジネスの前提に立っているかいないか、だと思います。

(Yamadaさんのような)Web屋はクライアントの利益を最大化する仕事なんだよとか、(トラックバックやコメントにあった)受注開発と自社開発との違いの話とかに発展するのは、乱暴にまとめて言えば「ビジネスとしてWeb屋にそれが求められている」という現状から来ているのではないでしょうか。ビジネスとして自分の会社が業界のどのポジションにいるべきかとか、どんな顧客を相手にするのかという問題は、現在、つまり既存のビジネスを前提に語るうえで大切な視点でしょう。

一方で棚橋さんの話は、もっと大きな意味での「デザインはどうあるべきか」という視点のものであり、既存のビジネスにおけるポジションの話は主眼ではないと思います。ユーザーにWebは何を提供するべきなのか、社会においてWebはどんな役割を果たすものなのか、というようなテーマ。(トラックバック等にあった)何年後かにはビジネスの常識が大きく変わるという論調の話も、既存のビジネスの概念ではないという意味で、こちらに含まれるんじゃないかと思います。

私が前回書いた内容は、追記で棚橋さんの記事を紹介しているように、後者の視点に立つものです。

前者の話に関心がないわけではもちろんありません。自分が仕事をしていくうえで、業界のポジショニングということは常に意識しています。でも、教育や社会という視点は私の中では非常にプライオリティーが高いんですね。Webの作り手という立場で、社会にコミットしていくというのが責任だと思っています。だから商業主義的な部分と折り合いをつけつつも、きちんとデザインされたものがもっと世に出て評価されてほしい、と思っているわけです。

Yamadaさんのいう「サイト=御社の365日働き続ける営業マン」という視点は、確かにビジネスとしてのWebという意味では上手い表現だと思います。でもWebの可能性はそれだけではなくて、私はどっちかというと、それ以外の部分で人や社会に与える影響の方に強い魅力を感じています。

自戒を込めて今私が思うのは、いわゆるWeb屋と呼ばれる人たちの多くが、既存のビジネスでサバイバルすることにばかり目が行って、デザインの何たるかを考えないでモノを作っている状態ではないのか?ということです。

上で紹介した下2つのブログは、今回ぐるぐると見て回ったなかで私の感覚と近いことを言ってくれているものです。

5つ目のブログ、toksatoさんの話の整理の仕方はわかりやすいですね。デザインの本質を考えたうえでの分業が私は大切だと思いますが、それを実現するには、制作側も、クライアントも、一般の人も認識を改めないといけない部分が多いように思います。デザイナーはまずそれを先にやるべきじゃないの?というのが私の持論。

6つ目のブログ、kybernetes(ほげ)さんの「スキル中心」という視点は的確ですね。もっと地に足をつけて、落ち着いてデザインを考える必要があるように思います。それを許さないのが大量生産の商業性なのかもしれませんが(ここで西村佳哲さんの「自分の仕事をつくる」の話に戻っちゃうわけですが)、デザイナーも未来をデザインする心意気でやるべきじゃないかと。

「そんなの理想論にすぎないじゃないか!」と叩かれるかもしれませんが、未来はこうあってほしい、という気持ちで何事も取り組むのが私のスタンスです。それに、元々デザイナーってそういう仕事なんじゃないでしょうか。

category: 社会, Web業界

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