with Computer 2nd

コンピューターとマジにつきあう日々。

Go to Navigation

槇原敬之「お元気で!」の巧みな表現

2008.01.26 10:51 am

今週は槇原敬之「お元気で!」がヘビーローテーション。あれですね、1つの曲をずっとループして聴き続けるスタイルを森田雄さんが書いてましたけど、意外に飽きずにいけますね。

この歌のサビの部分が、またいいんですね。

地球が丸いことが
とても嬉しく思えたよ
だって歩いていればまた
出会えると 今 笑いあえる

「この世界のどこかでまた会える」とは、別れの歌でよく耳にするフレーズですが、それは再会の可能性があることの嬉しさを歌うものではないですよね。また会えるという希望の言葉を用いて、別れの踏ん切りをつけているのだという感があります。

でも、槇原は「地球は丸いから、また会える」ことにフォーカスしているのではなく、「地球は丸いからまた出会えると 今 笑い合える」という「笑い合える今」にフォーカスしているんですね。微妙な表現の差ですが、そこが素晴らしいなと思いました。

地球が丸かろうと丸くなかろうと、世界の物理的な形や広さにはあまり関係なく、互いの人生がクロスする可能性は限りなく低いことは、お互いよくわかっている。だから、未来にまたクロスすることではなく、いまクロスしていたことを喜び振り返りながら、自分が自分の人生を歩むことに自信を持とう。そのうえで「だって地球は丸いから『歩いていれば』また会えるってことじゃない?」という、朗らかな冗談が効いてくる。そんな歌なんじゃないかと思います。

深読みかもしれませんけど、こういう繊細な違いが出せる表現が好きなんですよね。

category: 些事

コメント (2件)

  1. いやいや。深読みではないと思いますよ~。槇原は、いつも考え考え作ってるそうですから。「もう恋なんて」のサビで「もう恋なんてしないなんて」で終えるつもりの歌詞を、「いや、ちょっと違う!」って考え直して「言わないよ絶対」を付け加えたってエピソードもありますしねぇ

  2. 確かに、サビが「もう恋なんてしない」という表現で終わっても、一般的な意味は伝わりますもんね。でも「言わないよ絶対」と言葉が続くことで、スタンスというか気持ちの有様がより深く描かれる気がします。
    ほかに「君に会いに行く」の「君が思っているのと同じくらい好きです」っていう表現とか、好きですね。

コメントする

管理人にのみ公開されます